本種について

アロエ アルビフローラ

自生地

Aloe albifloraは、マダガスカルのトリアラ州に自生する珍しい多肉植物です。この種は、Tsivoryという小さな町の東で発見されましたが、現在では野生で見つけることは非常に困難です。乾季に頻発する草原火災がその主な原因とされています。

株の特徴

この植物は茎がなく、小型で吸芽を出して小さな群生を形成します。葉は約10枚あり、弧を描いて上向きに伸びる線状の形をしています。表面は暗緑色で、細かい白い斑点が全体に広がっています。また、葉縁には非常に密な白色の硬い歯が並びますが、先端に向かうにつれて消失します。

花の特徴

花序は単純で、高さ30cmに達します。花茎は細く、約5枚の不稔性の膜質の苞葉を持ちます。花序の先端にはゆるやかな総状花序が形成され、花は白く、広鐘形です。外側の花被片はほぼ基部まで離生しています。雄しべ、雌しべは突出します。

可憐なアルビフローラの花

育て方

Aloe albifloraは乾燥した気候と十分な日光を好むため、日当たりの良い場所で育てるのが適しています。排水性の良い砂質土壌が理想的で、水やりは土が完全に乾燥してから行うようにしてください。寒さには弱いため、冬季には最低温度が5℃を下回らないよう注意が必要です。

繁殖は主に吸芽による分け株が一般的ですが、種子からの繁殖も可能です。

その他

Aloe albifloraは、1940年に科学的に記載されました。その後、G.W.レイノルズやJ.ミロット教授によって栽培用に導入され、現在ではコレクターや愛好家の間で広く育てられています。一時期、BertrandによりGuillauminiaという独立した属として分類されましたが、現在では再びAloe属に戻されています。

この植物はAloe perrieriに近縁であり、花の色がピンク色でより長い点で異なります。Aloe albifloraはその希少性と美しい花のため、コレクターの間で特に人気があります。育てる際には、種の保存に寄与することを心がけ、過剰採取を避けることが重要です。