【品種名】
Aloe verecunda アロエ ヴェレクンダ
【本種について】
1.生態
Aloe verecundaは単独で生育するか、通常は吸芽を出して小さなクランプを形成し、直立した茎が古い葉の基部で覆われます。南アフリカのガウテン州と北部州に広く分布し、リムポポ州やムプマランガ州にまで広がっています。標高1,000〜1,900mの岩の多い草原に生育します。この種は、特に乾燥した寒い冬の間は、葉を落としやすく、花が咲かない時期には草の束と見分けがつきにくいことから、「恥ずかしがりや」または「控えめ」という名前が付けられたと考えられます。
2.葉の特徴
葉はロゼット状または通常二列性に広がり、直立して肉質で線形です。色は鈍い緑色で、下側の表面には基部近くに白い斑点が密集しています。葉の縁には柔らかい白い歯があり、約5mm間隔で配置されています。
3.花の特徴
花序は単純で直立し、高さ約25cmに達します。花茎にはまばらに不妊の薄い苞がつきます。総状花序は密に花をつけ、頭状です。花の苞は卵形で先が尖ります。花柄は長く、花被片は緋色で先端が緑色、円筒形で、外花被片は基部まで自由です。雄しべと雌しべはほとんど外に突き出ません。
【育て方】
用土は水はけの良いものが適しています。水やりは乾燥気味に管理し、土が完全に乾いたらたっぷりと与えます。耐寒性はあり、寒冷地でも育てられますが、霜にあたらないよう注意が必要です。日当たりの良い場所を好みますが、直射日光が強すぎる場合は半日陰が適しています。
【その他】
verecundaは、P. J. Pienaarによって南アフリカの北部州Wolkbergで収集されました。この種はvossiiやfourieiと非常に近縁で、これらの種の生態的変種である可能性がありますが、verecundaはこれらの種よりも小型です。分布範囲が広く、最もよく知られていますが、葉の長さ、花序の高さ、花の色や大きさが地域によって大きく異なります。