基本的には育てやすいと言われるアロエ。

それでも気難しいものがあるのも事実で、最初にそういった品種を選んでしまうと苦手になってしまうこともあるかも知れません。

個人的に育てやすいオススメのアロエを選んでみました。

アロエ ストリアツラ Aloe striatula

ストリアツラ

このアロエ。めっちゃ育てやすいです。

特に地植えで本領発揮しています。

ストリアツラは南アフリカの山に自生しています。南アフリカのアロエは比較的育てやすいのですが、こちらはまた特別に強健です。

自生地では-3℃ほどまでに冷え込むようですが、栽培環境下では-7.7℃まで耐えることも出来るようです。もちろん周りの環境によるところが大きいですので、一概にはいえません。

自身の経験では-3℃で赤玉主体の地植え環境、霜除けなしで問題なく越冬し春になると再度成長を始めます。

5-6月頃に黄色い花を咲かせてくれるので、ガーデニングにも重宝されるのではないでしょうか。

増殖も挿し木(茎)で比較的容易に可能です。

変種としてカエシアと呼ばれるものもあるようです。こちらは少し小ぶりで鉢植えで堪能できると思います。

カエシア?未開花のため未確認

ちなみに、ヤシ(椰子)アロエとも呼ばれますが、アロエデラエティもヤシアロエと言われることがあるようですので、ご注意下さい。

アロエ ブレビフォリア Aloe brevifolia

ブレビフォリア

こちらは竜山という和名でもよく知られるアロエです。

こちらも強健種で地植えでプックリ育ちます。

ブレビフォリアは、南アフリカの西ケープ州に自生している小型の青緑色のアロエです。

こちらの自生地では-3.8℃程度まで冷え込むようです。

栽培環境下では-6.6℃というデータもありますが、やはり環境により異なってきます。

ブレビフォリアは耐寒性だけでなく、耐湿性も強く、蒸れなどに適応してくれるありがたい植物です。

ブレビフォリアはさらに小型のポストゲニータ(Aloe brevifolia var. postgenita)と呼ばれるものや大型のデプレッサ(Aloe brevifolia var. depressa)が知られています。

他にも斑入りの品種もよく見かけるようになりました。

斑入りブレビフォリア

育て方はほとんど遜色ないので安心して育てていただけると思います。

不夜城とよばれるノビリス(おそらく園芸品種)とはことなりますのでご注意ください。

アロエ アルボレッセンス Aloe arborescens

キダチアロエ

南アフリカからジンバブエに自生するアロエで、日本では木立アロエ(キダチアロエ)として古くから親しまれています。医者いらずなんて呼ばれることもありますね。

自生地では-1.7℃程度、栽培環境下では-7.2℃まで耐えるとの記録があるようです。

こちらも蒸れにつよく育てやすいのですが、霜に当たると弱いような印象もあります。

冬頃に下葉が黒くなったり痛むこともありますので、ストリアツラほどの強健さはないと考えています。

アルボレッセンスにも色々なタイプのバラエティが存在しており、縁のトゲ状突起が黄色の品種やほぼ突起のない品種、花色の異なるものがが確認されています。

ちなみに苦味は少しありますが、食べたり塗ったり出来ます。

子吹きする斑入りキダチアロエ

古くからあるものですが掘り下げて見てみるとやはり魅力的な品種であると感じます。

結語

育てやすいアロエとして、耐寒性、耐湿性、露地栽培可能かどうか、さらには品種としての魅力をご紹介させて頂きました。

ガーデニングや初めの一鉢に是非アロエを検討してみてはいかがでしょうか。